/ ミルシェリア・リンリンの遥けき春の歌 /
ミルシェリア・リンリンは早生まれ、
三時のおやつが大の好物、
新鮮なスパイス=レモン、アスパラガスのとろとろ煮込みにまいまいの里いも煮、
一度食べたら忘れられないおやつの数々、
ミルシェリア・リンリンだけの宝物でしたああ!
ミルシェリア・リンリンは藪の小鳥、
喉を絞らずに歌わせること叶わず、
小鳥の眼玉、祈りに込めて踊り狂う丘の芝の新芽、
ああお下げを丸めて千切るだけの風の強い丘、
ミルシェリア・リンリンの親指はもぐらのもの。
ミルシェリア・リンリンの手首はある日奪われていたかもしれない、
水車小屋の少年たちの誰かなのか少年たちすべて?
それはミルシェリア・リンリンだけにしかわからない、なぜなら
サテンのワンピース、固まった赤黒いかさぶた、
5本の幼い指の中にはただ美しいだいあもんどあるのみなので。
祈りを込めて踊る小鳥の目玉、魚の目玉、
強い風冬の去る空、ああ春は、春はただそこにあり厳然として流れる者の川の底の砂、
魚の目玉、小鳥の目玉、足の裏の砂の音、
ざくざく、ざくざくざくざく、少女は泣いていますああ!!