毎日がとても眠く、春になるのを机に伏して待つばかり。やんぬるかな。
(12:27 2013/01/24)
おこもりさまが首の左側に宿られたので、わたしは天を仰ぎました。
(日時不詳)
りーんりーんりーんりーんりーんごーじゃむー
(20:35 2013/02/11)
やまのりんかくのうすれたくもりぞらのつめたいかぜ、
まうのはゆきがなごりにたつとりの地上に落としたゆつくりと移動するあずきいろのかげぼうしなのです。
よるはうたう。
はりねずみに膝のうらの脆い部分をかじられながら、さけぶようにうたいつづけています。
(19:59 2013/03/29)
弓張り、片仮名、カランコエ。
(20:34 2013/04/22)
紫蘇の根、柚子の葉、青菜の苦み、みどりのお蕎麦のしみたつゆ。
まぜてまぜて、川に流せばからみのをとし。
(00:16 2013/04/27)
くるみのすり鉢
(08:17 2013/04/27)
雪を濾過して盃にひとくちぶん、花に酔うための食前酒。
濡れた朝土のにおいと、川明かりの腕時計が、お天道さまを待ち焦がれています。
(08:23 2013/04/27)
田畑はみどり。起こしてあげよう、けこけこけこ。
(08:24 2013/04/27)
苦しみのバランスを
欲しても欲しても、
電車に揺られりゃ腹がすく。
(18:13 2013/04/29)
ゆったりと、
ひたひたと、
足音は胸の内の泉から黒い水のあとをのこし、
去っていこうとしては、
壁に突き当たりうろうろと這いまわります。
わたくしの、
にくたいからは、
あなたもわたしも逃げられないのです。
(16:47 2013/05/01)
掘り出す土くれが爪に入りこんで、砂粒の塊がとりだせない。
いっそはがしてしまいましょうか。
あの方のつぶやきは、スカートのふちのほつれ、褪せた紅、忘れられない噴水の在る砂場のほとり。
(16:51 2013/05/01)
あなたの涙を、わたしの左のてのひらに。
あなたの血反吐を、わたしの右ひじから手首へと。
あなたの叫びは、わたしの鎖骨の両くぼみ。
ひたして、汚して、わたしをごみばこにしてください。
膝をかかえて、毎日わたしは部屋のすみ。
(*壁紙のうた//2013/05/01)
去ってゆく蛇
(08:50 2013/06/17)
風によるヤスリは甘い匂いばかりを選別して夢に浸っている、
ささくれたら、治らないというのに、やすりが手の甲の柔らかい血管の浮いた場所を削るのはなぜでせうね。
(03:12 2013/09/01)
じっとりとした汗の丑三つに蜜を舐めるのはミノタウロスです。
嫌悪感のままに首を凛然と上げ続けるうなじは滑らかでしろい。
世の中には耐えねばならぬ責任があるのだと知つているのだあの娘さんは、ああ、
せめて私は祈らう 娘さんの喉を潤す水がつめたく澄んでいるやうに。
(03:17 2013/09/01)
公共の営業とは旧広島駅の失敗です。
(08:23 2013/09/11)
雨の香るほの蒼い明け方に啜るホットミロの温かさよ。
(04:20 2013/11/21)
よるべないこころもちを乳化させた油の瓶にひたしてふたをする。
冷えていく肩口をかばうように布団をかぶりなおしても、奪われた体温は窓枠のサッシに吸い込まれて二度とは戻ってこないのです。あわれなわたしのかやごろも、ただ目をつむり、わたしはいたむ。
(02:03 2013/12/21)
かるらかるら
(02:03 2013/12/21)
「最近、天丼を食べていない」
「天丼!」
「天丼!」
「天丼!!」
「食べたいのかね? 天丼を?」
「疑いもなく!この唾液こそが、その証ッ!」
「なるほど……」
「つまり、天ぷらが必要、と?」
「そうなりますね」
「なるほど……」
(02:10 2013/12/21)