真白い布を一枚きり、
餃子の皮のごとく敷いただけでも満足し
かの将軍はシベリアへ、もう帰宅するのだという。
一風変わっているが強力な戦術であった…… (2016/02/19 00:20) (*雪の少ない暖冬。)


脳震盪を起こしている!そこに落ちているツクシで殴られたんだ! (2016/02/27 02:33)


美しさの理由はきみの足元にある。 (2016/07/02)


足首にすがりつく彼らこそが、未来の背中である。
私は引きずり倒されて、朽ち木となり果てるためにここにいる。 (2016/7/10)


水が跳ねても光っても、注意一秒怪我一生、きらきらなんてまたいつか。
指をすり抜け駆けまわる、明るい明日が、遠いだけ。 (2016/7/18)


どんなかなしみも喜びのきっかけにすぎない。 (2016/7/25 0:36)


ページの紙魚がしみしみしてる。金魚の餌をばらまいたら食べるかしら。 (2016/08/25 23:20)


(例えばあの人が私の靴を揃えてくれたとき、それを申し訳なく恥ずかしいと思っているうちは、きっと私は彼と結婚について話す気にならないのだろう。)
指先の距離は、恥じらいの距離であって、親密さには必ずしも比例しない。
――彼以外の人に手を握られて歩き、そんなことを思う。
(2016/08/28 00:55)


かえるが笑っている。かつお節に合わせて踊りながら。 (2016/09/23 22:51)


うつくしいものを、ぜんぶかかえて、あなたはあるいていく。
わたしは。
かかえてもらえなくても、おいかけることはできる、のだけれども。 (2016/10/08 00:29)


美しい歌にふたをして、
沸き立つ蒸気に指をあて、
やけどをしましょう、やけどをしましょう。

かぐわしい花に鍵をかけ、
ほころぶ蕾に呼び鈴を、
わたしは空き巣、強盗も辞さないわたしは空き巣。

一夜のあなたに紐をかけ、
足の指にはがむてえぷ、
送り返そう、糊は強固に、はがれぬように。
(2016/10/26 03:01)


舗石の不規則性は、迷いの道標である。 (2016/10:29 13:12)


夜風はびうびう、
月のひかりがまっしろで。
しんしん冷える僕の手が、
師走をかきわけ泳いでく。 (2016/12/11 19:23)


わたしの失った自由の小銭は、
冬の星たち。
雪に紛れて、月も隠れた、
曇天の雲切れが幽閉の鍵穴なのです。 (2016/12/22 22:08)


あたしの吐息と顔色と、ねえどっちの方が白い?
裸の夜空と唇と、どちらが青紫に近いかな?
いまこの風とあたしの涙、寒々しいのは、

もう、自分でわかってる。
(2016/12/22 22:14)


あ、いま、このフィールドでもマイノリティ側にいる。
ふと気がついて顔をあげる。
足元にはいくつもの波紋が音叉のように弾けて広がり消えては打ち寄せ、破けた靴の穴にいやな痛みを断続的にねじこんでいた。 (2016/12/23 16:29)










---------------
鈴の鳴る場所呟きの歌 (C)isuzu since2001