春がそこいらじゅうに生えそろってきているから、わたしは冬にあこがれる。 地べたの茶色が見えなくなって、小花模様ときみどりの、畦道ばかりが目にしみる。 春はあけぼの、あまのじゃく。 蘇生ばかりを見続けて、死ぬ前の日が、ただ恋しい。 --------------- 鈴の鳴る場所呟きの歌 (C)isuzu since2001