春がそこいらじゅうに生えそろってきているから、わたしは冬にあこがれる。
地べたの茶色が見えなくなって、小花模様ときみどりの、畦道ばかりが目にしみる。
春はあけぼの、あまのじゃく。
蘇生ばかりを見続けて、死ぬ前の日が、ただ恋しい。





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