鍵をかけて扉を背にして空を見上げた 雲が流れて雲雀が鳴いた 花々が手入れされて咲き誇り 園丁の少年はこちらを振り返り、泥だらけの顔で白い歯を見せる 計画は順調 体調も良好 気分も最高 ねえ 私も手伝っていいでしょう スコップだって持ってきたのよ 威張ると、いつものようにそんなの通じなくて すっかり私の意気を受け流す笑顔で園丁がバケツをよこした 水汲み、行ってきてくんねえかい 泥にまみれた頬を手の甲で拭いても 手が泥だらけなので意味がないと思うのだけれど。 草が青い 土が生きている 空が澄んでいて 空気がどこまでも広い 錆びた鍵がここを開く そうして秘密の花園を私はひそかに共有する |