鍵をかけて扉を背にして空を見上げた
雲が流れて雲雀が鳴いた
花々が手入れされて咲き誇り
園丁の少年はこちらを振り返り、泥だらけの顔で白い歯を見せる
計画は順調
体調も良好
気分も最高
ねえ 私も手伝っていいでしょう
スコップだって持ってきたのよ
威張ると、いつものようにそんなの通じなくて
すっかり私の意気を受け流す笑顔で園丁がバケツをよこした
水汲み、行ってきてくんねえかい
泥にまみれた頬を手の甲で拭いても
手が泥だらけなので意味がないと思うのだけれど。

草が青い
土が生きている
空が澄んでいて
空気がどこまでも広い
錆びた鍵がここを開く
そうして秘密の花園を私はひそかに共有する

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鈴の鳴る場所呟きの歌 (C)isuzu since2001