むかあしむかし 砂糖を発見した人が
おおきなお城を建てました
(それはすべて 砂糖 砂糖だらけの)
白くて大きなその城は 広くて高くて壁が甘い
(王子様はだから商人の息子様 おなかは出ていて すごく甘党)
かんばつでどうしようもないときも
王子様は砂糖の壁を舐めて飢えをしのぐ
お姫様はダイエット中 お兄さんの王子様を見てがりがりにやせる

通りすがりの占い師が雨乞いをして
とたんに雨が降ったので
砂糖の城は溶けちゃった
(砂糖水の洪水 堤防決壊)
流されて流されて 王子様は妹ともはぐれて海の近くまで押し流された
体力のない王子様は 死にそうになる
頑張れ王子様
たるんだ頬を引き締めろ

世界中の砂糖はいくら溶けても溶けたりずに
必死に泳ぐ王子様をどんどん飲み込もうとする
北から南へ 砂糖は広まる
突然流れてきた水を舐めてびっくりする人々
おお!なんと不思議な味だ!
王子様は泳いでやっと山の上に這い上がった
運動のし過ぎで体中が痛い
さあてどうしようか
これからどうしようか
砂糖は全世界に流れてしまった
暑い場所では黄色く固まって鼈甲飴に
寒い場所では乳白色のシャーベットに
ではこれから 砂糖でなしに
木で家を作ろうか
そうして夜露をしのごうか
妹は元気だろうか
でもしばらくは体が動かないので
王子様は大地に仰向けに寝転がって
夜空にちりばめられた白い粒々の星を見てあくびをした
筋肉痛が治まったら また一仕事だ

王子様は私のおじいさんのおじいさんのひいおじいさんのひいおじいさんのおばあさんのひいおばあさんのまたいとこのひいおじいさんのおとうさんだそうです

そんなの信じられないよね
私甘いものってきらいだもん
すっぱいものがすきなんだもん










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