落ち葉が歩道わきに掃き除けられている道を
ゆつくりと足を進めていたのだけれど
何かに呼び止められた気がして
立ち止まり
空を仰いで
葉の降る背中を振り返つた
わたくしを
呼んだのはおそらく
風であつたと思はれるのですが
今となってはもう
すべてがさだかでないのであります
雪が見えるのはあと何日後であらうね
猫の耳の裏は撫でると気持ちがいいのだ
縁側から見る空はただ茫漠として
ひとつふたつとわたくしの思ひ出に蕩け込み入り込んで来るのです
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鈴の鳴る場所呟きの歌
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