空腹はうくるうくると腹から眉毛の裏側硬いところをいたくする。
「泣かないでめろう」
そう言ったのは誰であったかおなかがすいているので思い出せないのだ。(日時不明)
世迷う飛行機は紙でできていた。(14:11 2006/01/26)
胸の奥をぎりぎり搾り取られて汚水がでる。餌は白菜を育ててくれるのだろうか。餌は餌は餌は。(18:31 2006/01/26)
ロンドンブーツはいてイタリア帽子をかぶれ、フランスマフラー巻いてロシアセーターでももひき、アメリカスカートで海を渡ろう、あなたは何処の国にもいっときたりといないのだから。(18:33 2006/01/26)
暗がりに見えぬ雪すらつめたくて熱の頭はま拾う疲労(18:35 2006/01/26)
おでんの大根染みた味付け卵の黄身は箸に崩れてぽろぽろり。(21:11 2006/01/26)
雨に戸惑う木の葉風の実濡れるコンクリイトには土の臭。兎の毛並。かんかんからすを幼子が歌っている。(18:01 2006/02/21)
シンフォニーの爪弾きは雨音で聞えない。
晴れ渡った夜空を雲が覆っている。
(18:51 2006/02/21)
ねこの肉球をふにふにして爪をちょいちょい悪戯してみたい、春の陽気の二月先勝の日。(13:03 2006/02/22)
乾いていく皮膚はいつか取れてその溝と境目こそが皺になるのだらう。(16:25 2006/03/08)
目映い白光に葉枝がざわざわざわよう、いつの間に枯れた裸にあれらの葉は茂っていたものなのかと雪のない屋根を横目に思いつつも。十六時半は腰が凝る。(16:29 2006/03/08)
白い山脈白い雲、切りたくなるぅは髪の先。
流れ流れるぅもの留まらずかつ淀みてはいつしか雪融けに蒸留を浴びるだろう。
はかなきながれめだかよ。(16:23 2006/03/15)
引っくり返ったトカゲの腸ぴんくいろ。(13:21 2006/03/16)
よろこびのうたをうたいはじめるからすたちの、爪のさきに湧く虫たちはなんと賢明に生きていることだらう……。けぶる雨音を荒らしみながらも、風の音にぞ背も浮く心地ぞするのであるよ。するのであるよ、。(13:05 2006/04/20)
巡る身の内の仄かな熱には、読売の新聞紙ほどのぱさつきすらささくれ立つ怒り。おそらくそれが恋というものなのだろうと少女は鯉色の着物の袖を噛む。(14:01 2006/04/20)
トルマリンの闇色 (12:58 2006/05/19)
雪降る夏。(10:58 2006/07/21)
「あなたとこうしていると世界に噛み砕かれそうだわ」(15:20 2006/07/21)
湯気に溶けゆくシンフオニヤはるみえぬ空の白き雨、犬の体毛が再びてのなかへ。(17:03 2006/09/13)
のどがいがらっぽい。肺がいがらっぽい。指先は借り物だ。
返してもらわねばならぬ。(17:04 2006/09/13)
北からの風が吹く。幸あれかしと風が吹く。(16:00 2006/10/05)
雪がふわふわ降りてくる。隕石落下のやうだと思つた温泉の湯。(10:59 2006/12/04)