人の流れが速すぎるなら速くないところにゆっくりといればいいのに、と歌を聴いて思った。急流の中で削られてしまっては生きていけないだろうに。多くの石は丸くなり美しいかわらを作った。渓流には人は生きてゆけないだろうからおそらく正しい衝動なのだ。かわせみにつつかれさかなどもにたかられ表面を緑に覆われ息ができなくなる乱暴な玄武岩は迷い石、周りは花崗岩ばかりというのにそれは如何に奇妙なことであったろうか、嗚呼清流は冷たし。人の足跡は無し。乱暴なこと限りない必衰の法則などここにしかないかもしれないしどこにでもあるかもしれないなにしろ下流まで辿り行き丸くなったことなどないから私には分からないのだと玄武岩。 玄武岩真っ黒。 コレクションされそうになる。 鳥は高いそして死ぬ。 食べられて埋められるほかにほんのたまにだが河を流れていくことがあり大抵それは病気なのであったから食べられることはなかった。 それを湖底から眺めているとたまに波紋を乱して獣の前脚が踏み入ることもあった。 いつから川をゆっくり下って湖についていたのか。 身を過ぎる抑圧の低下には気づいていたのだが。 さよなら玄武岩。 白身魚が目をぎょろつかせて湖底まで泳いで来て上昇、その後爪を白い肉に食い込ませてうろこを鈍く光らせるそしてなんとH2Oを振り切り上昇の一途を辿っていった。 |