だってしかたないのだ。
どうして泣くのかなんて涙腺に尋ねるべきことで、私の脳みそに聞いたってしょうこともないうということなのだ。
というわけでわたしは釘をぐりぐりとカーテンで外した。
「玉葱とカーテンは、ようするにおなじなのね。」
「それで泣くんですね?」
「そう。わたしはすくなくとも、そう考えているの。そうでなくては説明がつかないじゃあありませんこと?」
釘が抜けた。
抜けた場所から噴出した薄緑色のさらさらした液体が、指の第一関節そして爪を濡らした。
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鈴の鳴る場所呟きの歌
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