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Recipes to Stargazer

Recipes to Stargazer

 件名:舞鶴舎 【上映会】開催について
 To: ○○○@×××.es.jp

 本文:
 ENSEMBLE SQUARE
 P機関 プロデューサー様

 先日の収録では大変お世話になりました。
 舞鶴舎の施設長代理、○○○と申します。
 出演アイドル皆さま、スタッフの皆さまにもこの場を借りてお礼を申し上げます。
 一週間という短い撮影期間ではありましたが、子供たちの心にも深く刻まれたことと思います。
 番組の放送予定日、また事前の映像チェックについての流れも承りました。
 厚かましいお願いではございますが、映像確認作業を当施設内で行うことは可能でしょうか。といいますのも、ご存じの通り、当施設はアイドル養成施設も兼ねております。
 現役「プロデューサー」の方から直々にアドバイスをいただければ講師陣の学びにもなりますし、また子供たちにとっても自分たちの歌と踊りを客観的に振り返る機会は滅多にありません。
 実際の確認作業は職員が立ち会いますが、映像に問題がないようでしたら、打ち合わせ後に施設内講堂にてささやかながら【上映会】のようなイベントを開催したいと考えております。
 お忙しい中大変恐縮ですが、プロデューサー殿のご都合はいかがでしょうか?
 ご検討よろしくお願いいたします。

   舞鶴舎 施設長代理 N.H.

――二月某日 AM 8:10

 ふわり、手の甲につめたい雪がふれた。とろけて透明な水になり、手首をすべり落ちる。
 バタン、と、背後で後部座席のドアが閉まった。
 朝霧の奥へと消えたタクシーに頭を下げて、マフラーを巻き直す。……ひとりきりで山に迷い込んだような錯覚は、『ここ』が、置いて行かれた子どもたちの土地だからだろうか。
 微風、枝のざわめき、冬の匂い。
 白い息がとける。
 タクシーの長時間移動で強張った背をぐっと伸ばして、ざく、ざく、と枯れ木を抜けて歩いていくと、目的地まではいくらもかからない。
 だんだんと足が速くなる。
 息が弾む。先ほどの心細さはどこへやら、心臓が跳ね回る。
 二週間ぶりに訪れた児童養護施設『舞鶴舎』の門をくぐり、玄関のインターフォンを鳴らせば、約束通りにあの子が――『職員さん』が、私を直接出迎えてくれるはずで、
「おっはようございまあああああす! 遠路はるばるお越しいただき恐悦至極でございまあああす! 感謝感激! 千客万来! なあんて、今日のお客さんは君だけだし、適切な格言でもないけどなあ。だがあんずさんは一騎当千の敏腕『プロデューサー』だ、千人力だから間違いじゃないかもしれないなあ! ははは! どうもどうもこんにちはっ、舞鶴舎の臨時職員、三毛縞斑でございまあ――」
  ――ガラピシャン!
 衝撃的すぎて思わずドアを外から閉めてしまった。引き戸の磨りガラスに映る、180cmの大きな影。トントントントン、しつこく内側からノックされる。開けて開けて。おーい。
 背筋を冷たい汗が伝う。別の意味で鼓動がうるさい。意味がわからない。
「あんずさん? ごめんごめん。ここを開けてほしいなあ。出迎えを任された俺としては、敷居も跨がずに帰られると困るんだよなあ。俺の仕事を取らないでほしい。あんずさんだって仕事を取り上げられるのは嫌だろう?」
「……」
 手の力をそうっと緩めると、再び玄関の引き戸がカラリと開いて、エプロン姿の三毛縞さんが現れた。睨みつけてもどこ吹く風、冬景色にそぐわない新緑色の瞳は、愉快そうに細められている。
「……なんで、いるんですか?」
「はは。酷い言い草だなあ。ミミズだってオケラだってアメンボだって生きているんだから俺だって生きているぞお」
「そうじゃなくて…… 『ここ』に、なんで」
「普通に臨時の職員として働いているぞお。お給料も出ている! ははは、別にいらないんだけどなあ?」
 各方面から石が飛んできそうなことを言い放ち、三毛縞さんがスリッパを並べてくれる。ちゃんと腰を落として、結い上げたつむじを見せて。すべてにおいて大雑把なひとなのに、こういうもてなしの所作は不思議と板についているのだ。……用意されたのは、オレンジのストライプにクマ柄ワンポイントのスリッパ。つま先を滑り入れる。学童用なのか、少しサイズが小さかった。
 玄関ホール横の、「面談室」なるミニ会議室のような小部屋に通されて、椅子を引かれた。向かい合った側にも、私側にも、椅子がふたつずつの長テーブルだ。
「ともあれ君と約束した『職員さん』なんだが、ちっちゃな子に朝ごはんの牛乳を盛大にこぼされちゃって、着替え中なんだよなあ。俺なんかの出迎えですまないが、そういう事情だからしばらくここで待っていてくれ」
 言いたいことはいろいろあるが、説明には納得した。
 確かに少し残念だけれど、待っていれば会えるのだし。
 安心して緑茶をいただく。湯呑みの温もりにほうっとして、壁にもたれて立つひとを盗み見る。すぐに視線に気づかれた。にっこり。樹上で笑うチェシャ猫みたいだ。
「……三毛縞さんは、どうしてここに?」
「普通に助っ人を頼まれたからだなあ。この三毛縞斑、東奔西走、呼ばれればどこへでも駆けつけるぞお! ……え? 保育士の資格はないと言ってた? そうだなあ、職員ではあるが保育士じゃない。『助っ人コーチ』だ。あんずさんもご存知のとおり、この舞鶴舎は児童養護施設だが、業界の息のかかったアイドル養成施設でもある。当然歌ったり踊ったりを教えるスタッフも必要なわけだが――実は人手がまったく足りていない」
 瞬きして首を傾げる。
 ……年明けすぐの仕事のときは、人はむしろ余り気味と聞いたのだけれど。
 彼は肩越しにチラと扉の外を窺ってから、声を潜めて頷いた。
「疑念ごもっとも、わけがある。――君も知っての通り、昨年末、『神父』とその息のかかった一味が業界から忽然と消えた」
「……っ、」
 思わず閉じた目の奥で、過去の映像がザッピングする。
 地下洞の暗闇。水音。
 ひつぎくんの暗い瞳。
 歓声。
 銃声。
 血の海に浸るNEGIちゃんの舞台衣装。
 海を越えてきた「門番」。
 震える手と手を膝で重ねて、薄目を伏せた。
 『SS』の陰で、支配者をめぐる血みどろの闘争があったことを、私もこのひとも肌身に染みて知っている。黄昏の処刑台が落とす暗く長い影は、どこまでも血の匂いがする。
「……その影響か、はたまた別の誰かさんの影響なのかはわからないが。『舞鶴舎』にも遅ればせながら粛清の波が押し寄せたらしい。俺たちの撮影が終わった直後からだ。何でも経営陣の大半が入れ替わったり、火災の隠蔽に関わった職員がまとめて異動になったと聞いているなあ。まあそれ自体は風通しが良くなったというか、無関係な職員やNEGIさんを慕っていた子供たちにとっては喜ばしいことなんだろうが……」
 三毛縞さんは言葉を探した。
「君は、もともと職員の大半が『怪獣組』の暴力行為で満身創痍だったのを覚えているかあ? 誰もが大なり小なり、酷く傷つけられていた。つまりだ。こう、限界まで緊張状態にあったところに、」
 エプロン姿の先生らしく、ジェスチャーで何かを教えるような動きをする。ゴムを限界まで伸ばすみたいな、大きな手ぶり。伸びて、伸びて、限界まで引き絞ってから、手を離す。ぱちん。見えないゴムが弾けて飛んだ。
「高圧的だった上司が飛ばされた」
「そ、……」
「事理明白。あとは御覧の通りだなあ! 退職者と休職者が相次いで、あっという間にご覧の有様だ。お粗末!」
 それは。なんというか……言葉もない。
 勤務初日に頭からペンキをかぶった身としては、彼らの気持ちがわからないとは口が裂けても言えない。剝き出しの憎悪を何週間何か月と受け止め続けていたら、心が血を流し砕け散ってもおかしくはないのだ。大人だって、どこにでもいる一人の人間なのだから。
「そんな経緯で、新人職員を手配するにも、休職者の復帰にも今少し時間が要る。そこで、人手不足が解消されるまでの期間限定で、以前仕事をした俺たち……というかなぜか俺個人に、臨時の助っ人をしてほしいという依頼が届いた。そんな義理はないと、突っぱねることもできたんだけどなあ……俺は、彼らの人生にほんの少しでも関わってしまった。どんなに無意味でか細くとも、縁は縁だ。いちおうこの手の仕事は慣れているし、ぶっちゃけ暇だったからまあいいかと思ってなあ。レッスン以外の時間には力仕事なんかの雑用も山ほどあるから退屈しないし」
「……なんで」
「ははは。友達だもんなあ、俺に連絡しておいてなんで自分には頼ってくれなかったのか、あんずさん的には面白くないよなあ! ははは! ――ヒッ!?」
 ぜんぜん面白くないです。という気持ちを込めて熱烈に見つめたら、黙った。
「事情はわかりました」
 ……きっと、迷惑をかけたくないって思ってくれたのだろう。そこには『あの子』の愛しかなくて、でも、愛を理由に遠ざけられ声が届かないのはいつだって寂しい。
 問題は三毛縞さんである。『舞鶴舎』からの依頼なら、私と一緒にした仕事の延長業務ともいえるのだから、受ける前に報連相をしてほしい。それに私の訪問予定を知っていたのならなおさら、なんで前もって言ってくれなかったのか。
「あんずさん、さっきから目が怖いんだが……俺、また何かしちゃったかあ?」
「しなかったので怒っていますね」
 まあいい。本当は全然どうでもよくないけれど、いい。鞄から仕事のファイルを引っ張り出し、タブレットを起動する。めずらしく何か弁解しているが無視である。
 私はなにもプライベートで友人に会いにきたのではない。『舞鶴舎』から依頼を受けて、映像を届けにきたのである。実際に放映される番組映像だけでなく、お祭りの夜に子供たちと踊った写真のスライドショーと……それから、私の勝手だけれど、ここの子供たちにどうしても見せてあげたかったライブの数々を。
 資料を並べて漏れがないか確認し、映像メディアとつきあわせていると――挙動不審にしていた三毛縞さんの端末が震えて鳴った。
「ちょっと失礼……。おおっと!? 待ち人来たれり!」
 突然の大声に思わずビクッとなった私に、形の良いつり目がにっこり、弧を描いて笑いかけた。
「そうかそうか! ちょうどよかった。それじゃあ邪魔者は退散しよう。あとは若いお二人で存分に楽しむといい! ははは。お先に失礼しまああああす!」
「えっ、あ、はい、ありがとうござい……」
 返事を最後まで聞きもせず、嵐のように去った。というか逃げた。廊下で大きめの音がして、少年と三毛縞さんの応酬が聞こえてくる。『怪獣組』とはまだ戦争継続中らしい。
 耳を澄ませて仕事をしていると、加勢が来たのか物音がますます物騒になった。何かが割れて砕ける音が聞こえるに至って、ためらいがちに腰を上げる。
 様子だけでもうかがおうと手を伸ばしたとき――不穏な物音が不自然に途切れた。
 ややあって足音が近づき、ドアがカラリと引き開けられる。

 目の前に。
 舞鶴舎のネームを下げた、見知らぬ職員さんの姿がある。

「遅れてすみません。お足元の悪いなか、ご足労いただきありがとうございます。『プロデューサー』さん――」
 髪は肩ほどの長さ。私より少し背が高い。一見して性別がわからない中性的な容貌に、黒地に音符と五線譜をあしらったエプロン姿の、そのひとは、戸惑う私とともに入室し、後ろ手に扉を閉めた。
 慈しむように『彼』は微笑む。
「ね、また会えました」
「……ひつぎ、くん?」
「はい」
 滲んだシルエットが声の届く距離にいる。手を握る。温かくて、生きている。
「はい。ボクですよ。――あんず先輩」
 輪郭があやふやだ。水が滲み、頬へ伝う。
「事情があって、二週間前とはまた、違う姿ですけど。不安にさせちゃってごめんなさい。……今度もちゃんと、ボクですから」
 何度も頷いて、慌てて空いた片手で涙を拭うと耳飾りが揺れた。私は仕事をしにきたのだ。先輩なのに情けない。
「……ご、ごめんね。あのときはお祭りだったから……夢じゃなかったの、わかって、嬉しくて。【上映会】まで時間もないし、打ち合わせしちゃおう。あ、お茶でいいよね」
「えっ。いやいや、なんでお客様なのにお茶淹れようとしてるんですか。座っててください、ボクがやりますから。いいお茶菓子もあるんですよ。先輩らしいなぁって思いますけど、仕事の前にお喋りくらいしたいです」
「あ」
 お茶菓子で思い出した。私も、打ち合わせで食べようと思っていたチョコレートを包みから出す。バレンタインが近いから、かわいいチョコレート菓子がいっぱい売っているのだ。ひつぎくんとNEGIちゃんへ。子供たちへのお土産に、大袋でも買ってきたので、ついでに渡す。
「NEGIちゃんも、元気?」
「はい。もう元気すぎて困っちゃいます。何かボクの知らない間に施設を良くするためにあれこれ奔走してるみたいで――毎朝起きたら手帳に引継ぎ事項がびっしりですよ、びっしり! ここはお姉ちゃんにとっての実家ですからね。ボクにとっては実はそんなに縁もない場所なので、それほど必死にはなれないんですけど。……でも、お姉ちゃんの好きにさせてあげたいんです。正直、今のボクには、必死でやり遂げたいこともないですし」
 大人びた目で、ひつぎくんは笑った。
「あはは。あれだけ大口叩いておいて、何が復讐だって感じですよね。いくら強がってみたところで、ボクは弱くて、子供でした。肝心なところはおじさんが全部やってくれました。もちろん結果的には目的が果たせて万々歳ですけどね。でも――復讐が、ボクのぜんぶだった。いっそ、恥知らずなボクらしく学校に戻って、せっかく友達になれたアイドルのみなさんと、別の名前で友達になるのもいいかなって考えてるんですけど。まだお休みちゅうです」
「……うん」
 生きていてくれるだけで嬉しいから、いいのだけれど。
 いつかはそうしてくれたらいいなと、強く思った。
 ――もっともこの子が戻ってくる頃、私はもう卒業しているだろう。それだけが寂しい。
「そんなわけで、働きすぎでお姉ちゃんは寝てます。お話したいでしょうけど、ごめんなさい」
「ううん。でも、そっか。寝てるんだ。ちょうどよかった」
 ここには、『プロデューサー』しかいないのだ。
 秘密だよ、と人差し指を唇に添えて、上半身を机に傾ける。
「ひつぎくんと、やりたいことがあったんだ」
「お姉ちゃんには内緒な感じですか?」
「うん。できるかな、これ」
「……ふむふむ」
 ひつぎくんが、企画書のコピーを読みこんでいる。
 ゲートキーパーおじさんから学んだ数少ない教訓、紙はときどき電子に勝る。ことESにとって歓迎されない案件を扱うにあたって、『ホールハンズ』は信用できない。映像のいちぶはESのシステムを経由せず持ってこなければいけなかった。ひつぎくんが映像確認の打ち合わせ場所に、ESビルやオンラインではなく『舞鶴舎』を指定したのも、半分くらいはその理由なのだろう。
「まず本来の仕事をしちゃいましょうか。映像を見せてほしいです。繋ぎ方わかります? 三毛縞先生呼びましょうか?」
「……」
 ……あとで協力してもらえたら心強いけど、今はいいかな。
 ふるふると首を振り、モニタの裏に回って端子をつなぐ。うねるコードをほどきながら訊ねる。
「どうして呼んだの?」
「三毛縞先生の事ですか? だめでした?」
 また、首を振った。だめではない。何であれ、仕事をしてくれているのは嬉しい。
「お答えしたいのはやまやまなんですけど……ボクにはわかりません。お姉ちゃんの希望なんですよね、ぶっちゃけ。年長組担当の先生が一斉休職しちゃってたんで、対処できるひとがほしかったのかなぁと思ったんですけど、それだけじゃないのかも、あとでお姉ちゃんに聞いてみてください」
「うん」
「いちおう呼ぶからには念を入れて調べてみましたけど――たしょうの埃はあっても悪いひとでもなさそうですし」
 そうだろうか、と天井を睨み、思い直してしゃがんだ。埃まみれの「おじさん」に比べればそれはそうだろう。足元のコードをより分け、これで最後。
 記録媒体をセットして、ひつぎくんにリモコン操作をお願いする。電源は入った。
「でも、優しいあんず先輩にそんな顔させるなんて、ちょっと不思議です。あのひと、先輩にとってどんな存在だったんですか?」
「……え、っと」
 『そんな顔』って、どんな顔をしていたのだろう。
 モニタがブルーカラーになった。ひつぎくんが入力画面に切り替える。あとは音が出ていれば再生可能だ。
「『こういうこと』を教えてくれたひとかな」
 配線の森は埃だらけだ。ハンカチでスカートを叩いて汚れを払う。
「『プロデューサー』がいなかった時代の学院で、『そういうこと』もしてたひと」
 ひとを集めたり、お金を集めて采配して、企画を取り仕切ったり、現場でトラブルがあれば駆けつけたり。
 そういうこと。
 もう遠い日だけれど、鮮やかに思い出せる。
 転校して一ヶ月も経たないうちに放り込まれた学院祭。生徒会はまだ【DDD】の事後処理に忙殺されていた。元はといえば、Trickstar私たちの革命が原因である。今さら初心者丸出しの質問をできる空気ではなく、途方に暮れる私の横に、いつの間にかあのひとはいた。

 ――君は鈍くさいからなあ。小っちゃい頃みたいに、わからないことがあれば何でも聞いてほしい!
 ――俺と君の仲だろう、遠慮なんていらないからなあ。ママに任せなさい!

 「小っちゃい頃」なんて、なかったのに。
「『プロデュース科』にまだ私ひとりで、何をすればいいのかわからなかったときに、同じ視点で、親切にいろいろ教えてくれたの。助けてくれた。だから、そうだね。……ひつぎくんにとっての私、かな」
「へぇ」
 ひつぎくんは目をまぁるくして、私の顔をまじまじと見つめた。穴が開きそうだ。今の彼は大人の保育士姿なので、あまり長く見つめられると恥ずかしい。
 耐えきれずモニターに顔を隠すと、ひつぎくんが「あははは!」と声を上げて笑った。
「ボクにとってのあんず先輩? それってつまり、愛ですか?」
 晴れやかに笑った後輩の目に、私がどんなふうに映っていたのかは知らない。
 知らないほうがいいんだと思う。一生、こんな感情は。

 
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