※35章(Stealing Away)~44章(Pariah)までネタバレです。
第五部(45章)以降はネタバレありません。
ここまで読んでこられた皆さまには既に予想がおつきかと思いますが、いすずさんのテンションはダダ下がり中です。
いや、面白いんだ。面白いんだよ、アバラットは……。
でもさー、あのさー、ポッと出の男にくれてやるほど私のヒーロー・キャンディ=カッケンブッシュは安くなかったっていうかさぁ……。
なんかこうさあ……。
ミスチーフさんとかなら余裕で納得できたんだけどさあ……。
なぜポッと出の特になんということもない見知らぬ若い男に。
ぼくらのキャンディがかっさらわれてるよー。どういうことなんだよー。
もう駄目だ。
バーの片隅でピアノのララバイ聴きながらウォッカでもぐい飲みしたい気分。
35章
そんなわけで最後のページのラスト2行にいすずさんは落ち込みまくりました。
そ こ で そ う く る の お お ?
なんでそうなるかなー!
なんでそうなるかなああああ!
いや、気のせい気のせい!
フィネガンさんにも似たような状態になってたじゃん?!
だから気のせい!
***
えーと、他にも色々感想あったはずなんですが、ラスト2行のショックがでかすぎて…。
船を盗もうと即決するキャンディが流石!
とか、
武器にまず考えが及ぶジェネヴァさんが女傑で最高!
とか、
一旦離れ離れになる前に「私、あなたたちが大好き。最高の友達よ」と言うキャンディが素敵
とか、
その前に「いろいろなものにはもっと深い別の面が潜んでいて、全てが今につながっているのだ」と考えているキャンディのシーンとそれに続くマリンゴとの会話が大好き
とか、
いろいろあったんですが……。
嫌な予感が当たらないようにとりあえず読み進める。
いや、Gazza君が悪いわけじゃない。
彼は船を盗まれて追いかけてきただけだ。
うん。
そうそう……(うつろ)
36章
闇が世界を覆っていき、疑心暗鬼になった人々は誰かに責任を押し付けて処刑大会を始めます。
怖い怖いです。
アシモフの『夜来たる』を思い出しますにゃー。
あと闇の生物たちがいっぱい復活してます。
しかし単語が複雑すぎて、貧弱な英語力だとなかなか想像が描写に追いつかない!
うにゃうにゃ。
とりあえず25時の島とピクスラーさんちが強いのは分かった。
あとモトリー婆さんが何故か、キッドが擬人化してるのを知っていることも分かった。
なんで知っているんでしょうね?
モトリー婆さんそれ自体は千里眼はなさそうなんですけれど……。
千里眼と言えばトライアたんが懐かしいです。
幽霊でも良いから会いに来てくれないだろうか。
そして僕のsorrowfulな魂を慰めてくれないだろうか。ううー。
37章
ヴォルフザングラー博士に彼女が出来た。
おめでとう!
おめでとう!!わあああ(拍手喝采)
割とどうでもいい情報である。
ピクスラーさんは何を考えているんでしょうね?
何か人が変わったようになってしまっていますが、海底で誰かに何かされたのかしら。
海の底がチキンタウンにつながっていてキャスパーさんに洗脳でもされたんでしょうか(妄想)。
しかし読み進めるだに、3巻のキーワードは「LOVE」ですね。
ピクスラーさんはモトリー婆さんに一種の敬意を持ちつつも、なにか対抗手段を考えている…という読み取りで間違ってないかな?
それとも同盟する気なのだろうか。
でも、そうだとすると、「愛」を理由にヴォルフザングラー博士を放免した理由がちょっと噛み合わないんだよなあ。
コメクソ・シティにはまだまだ謎がいっぱいだ。
38章
気のせい気のせい!
フィネガンさんにも似たような状態になってたじゃん?!
だから気のせ
……そう思っていた時期が僕にもありました!
うわああぁぁバーカーさんの意地悪ーーーーー!!!(シェイプ走りで号泣して脱走)
なんで!?
なんでなんでそいつなんだよおお?!!
いやGazza君は悪くない!
彼は何にもしていない!
ただいきなり出てきて最強ヒーロー兼ヒロインを、他のどんないい男にも心を動かされなかった彼女を、初恋乙女にジョブチェンジさせちゃっただけなんだー!
ああもう言ってて悲しくなってきた!
仲間達とかキャリオンさんとかいるじゃん!
今まで出てきた男たちじゃダメだったのかよ!(ウォッカ飲みつつテーブルに拳バンバン)
なんかもうミスチーフさん達が冷やかしたりファントマヤ姉妹が「いちゃついてる」とか評したりキチガイ俳優さんが「夫婦喧嘩だな」とか言ったりするたび、いすずさんのMPがガリガリと削られていきます。
あとマリンゴがこの件に関して、ずっと沈黙を通しているのが気になる。
というか少しハラハラしてる。
でも、まだ何かを期待している私もどこかにいる。
敬愛する彼女に「死ぬまで一緒にいる」と誓ったマリンゴまでが、少年との初恋を冷やかし始めたりしたら、いすずさんはもう本気で落ち込んじゃうよ!
39章
こんばんは。
屍のいすずさんです。
ラスト2P、ドラマティックな展開だったけど、だからこそひたすら落ち込んでいる……。
繰り返すがGazza君は悪くない。
ただいきなり出てきて数章でキャンディのハートを射止めるには何かこう、私としてもそれなりの納得が欲しいというか……。
若くて貯金のない少年に「付き合って一週間です、娘さんを僕に下さい!」と言われた父親の気分というか……。
ちょ、ちょっと考えてくれキャンディ、それは本当に愛か?!と諭したくなっちゃうと言うか…。
ぶっちゃけ誰得なんだようぅ。
この展開、喜ぶ人よりションボリする人の方が多いような気がしますが、そうでもないの?
恋愛は自由ですが、でも本音を言っちゃえば嬉しくない嬉しくないよー!
**
しかし、ファントマヤ姉妹は本当にボアが悪女だと気付いていなかったみたいですね。
キャリオンのことも見誤っているようだし、本当にボア王女の魂を救ったのは失策だった模様。
ファントマヤよ………。
キャンディがキャリオンのことを信じて、彼のために怒ってくれたのも嬉しかったです。
ううむ、しかしアイザリスは大丈夫なんだろうか。
彼女は海の民なのでなんとか海に逃げることが出来るか……もしくはもう逃げててくれることを祈る!
それにしてもキャンディが真面目に恋し始めているらしいのに本気でへこむ。
相変わらずマリンゴが沈黙を通しているのにはハラハラしつつ少し安心しています。
40章、41章
ボア王女がヤンデレを装った腹黒王女でパワー全開でござる…。
もうすごすぎて開いた口がふさがらないでござる……。
すげぇぜ。
前回登場時の台詞が
"Carrion?" "It's me. It's your Princess. I'm back. "
だったことを僕は忘れていないよ。
物凄い変わり身の早さである。
ボア王女マジ腹黒王女。
**
フィネガンは本気で騙されちゃっていたのかと危惧していたので、そんなに単純じゃなくて一安心です。
愛によって、自分の信ずるところを曲げるような人ではないんだなぁ。
良くも悪くも正義感にあふれて生真面目な人なんですね。
ボアと一緒に行動しているのも、今のところ彼女のために動いているから、ではないと。
よかった……。
だいぶホッとしました。
ちゃんとMaasさんの言うことを念頭に置いて、騙されずに真実を見据えてほしいです。
その結果、フィネガンがどういう選択をするかについては、なかなか予想がつきませんが…。
ところでMaasさんて瞬間移動をさせることができるんですね!
なんという高度な魔法使い。
すごすぎる。
ぜひ味方に欲しい。
ところで、41章読みながら、キャリオンさんだったら(きっとこの女は俺を騙しているんだ)と思いながらもノータイムでKILLしちゃいそうだなと思った。
ボア王女のヒステリックヤンデレぶりは彼女のために竜殺しに明け暮れたフィネガンさんでさえドン引くレベルだったのですが、キャリオン卿は(彼女が俺に頼みごとをしてきた。例え偽りの睦言とはいえ胸に熱く沁み入る…)とか涙しちゃいそうです。
…そういう意味では、キャリオンの方がフィネガンよりもボアのことが好きと言えなくもないのかしら(愛は盲目的な意味で)。
個人的にベストな男の対応はボアを上手く手懐けて説得できることなのですが、それはキャリオンにもフィネガンにも無理そうですねー。
42章
相変わらずメイター・モトリー婆さん怖いよ。
全然希望が見えないのである。
この後どうしたいんだろう。
そろそろキャリオンさんやキャリオンパパあたりが合流したりしないんだろうか。
そのあたりが突破口になりそうだなと思うのですが…!
特にキャリオンパパ!
キャリオンの優しさを増幅させてくれそうなキーパーソンじゃないかと期待を掛けてる!
キャリオン卿は一体どういう立ち位置になるのか未だに不明。
ボア王女が願うなら、彼女のために世界征服だってやりそうではありますが。
43章、44章
ジェネヴァさああああん!!!!
カッコイイイ!!!
僕らの姐さん、ジェネヴァ・ピーチトリーが来てくれたー!!
うおおお燃える。
冒険者たちを思い出して個人的に余計ワクワクしました。
よーうーやーく、反撃の狼煙でしょうかね!
楽しみです!!
その他、43・44章で印象に残ったところ。
43章でEddieがジョン兄弟が "We are!" と叫ぶところでワンピースのOPを思い出しました。
海だけに。
キャプテンだけに。
/
ジェネヴァさんもそうなのですが、皆がマリンゴを「Malingo」って名前で呼んでくれているとやっぱり安心する。
嬉しいです。
ふへへ。
/
"We Heard that already," John Serpent snapped. "Don't be selfish, Candy."
ジョン・サーペントの すごい ツンデレ
そのギャップはずるいだろ!!
惚れちまうじゃないか!
しかもサーペントって普段、あんまりキャンディの名前呼ばずに「この娘」「彼女」とか言うことが多かったと思うんですが、この重要な局面でピシリと名を呼んで叱って、キャンディがどれだけアバラットにとって重要なのかと説くサーペントは堪らなくカッコいいです。
キャンディ…今からでも遅くない、恋の相手はサーペントでも良いんだぜ…?
/
キャンディがドッキリカメラに引っ掛かっていた件。
ひ、ひでえ!!
でもアイザリスさん無事で良かった。
それにしてもひでえ!!
**
何かいろいろ恋の行方的に大きくテンションダウンしておりますが、今のところ戦争の方が重要局面過ぎて、その後の進展がないのでなんとかかんとか生きていける……。
このままGazza君の魅力に納得行くことなく普通にGazzaエンドになったりしたらマジで立ち直れないかもしれない。
うー。
一体マリンゴはキャンディの恋についてどう思ってるんだろ。
キャンディの一番の理解者は、それがどういう関係であれ、この先もずっとマリンゴであってほしいなぁというのが私の勝手な希望なのです。
(追記)
ところで、私が大いに落ち込んだ43章のラストなんですが、読み返してみるとこのあたりの「彼」の表現、かなりぼかされてますね。
見つめて走った相手も、何かを伝えたい相手も、「あなたのこと知ってた」と愛をささやきたい相手も、抱きしめてくれた相手も、普通に読めば(まあその通りなんでしょうが)Gazza君だとは思うのです。
その前にGazza君が「振り向くな、俺だけを見て走れ」と言っていますし、まずそれで間違いないと思ってた。
オーバーラップするようにGazzaが出てきて、それに挟まれてキャンディのモノローグが入っていますし。
最後は、先ほどキャンディを行かせた腕がもう一度彼女の手を取って、強くキャンディを抱き締めた…という流れになっていると読んだのですけれど。
もう一度読んでみて、妙に気になってきた。
肝心なところが全て代名詞なのが気になる。
もしかしてミスリードの余地があるかもしれない。
まぁこのあたりはミステリ読みの性であり(笑)、あくまで気のせいかもしれないので、メモ程度に。