千里の 裾野
生徒会役員の桧山香緒花は、体育倉庫で密かに仲良くなった問題児「冬子先輩」と過ごす放課後の時間が好きだった。先輩への恋心を忘れたいあまりに、男子と付き合って処女を捨てたのに、夏の終わりとともにあっさりとふられてしまう。倉庫でひとりへこんでいると、突如倉庫が揺れて光が満ち――和服姿で獣の耳としっぽをつけた、可愛らしい「千里」が現れた。
どこかずれた千里が戸惑う香緒花に頼んだこととは?
お人好し優等生の黒髪ロングちゃんが、体育倉庫に現れた(どう見ても美少女の)獣耳ふんどし美少年に涙目で乞われていちから性の手ほどきをする話。先輩も途中で出てきますが、百合方面での性的な触れ合いは本文中ではしません。※手はつなぐ。
雰囲気は、晩夏の夕暮れ+ほのぼのコメディ+ちょっぴり切ない。
本館の「10周年リクエスト企画」でいただいた「『ふんどしと百合』というテーマで抒情的に」にお応えしたものです(笑)
*獣耳+男の娘+ふんどし+精神的百合という特殊シチュ
- プロローグ: わたしが先輩と出会う 1
- 第一章 : わたしが千里と出会う 1 / 2 / 3
- 第二章 : わたしは千里を拾うことにする 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6
- 第三章 : 未明ヶ丘冬子はふたつの鍵を持つ 1
- 第四章 : わたしは千里の餌づけを始める 1 / 2
- 第五章 : おひさまを待ち望むのは、わたしだけ 1
- 第六章 : 未明ヶ丘冬子は桧山香緒花と出会う 1
- 第七章 : わたしは「おあずけ」と「よし」を教える 1 / 2 / 3
- 第八章 : わたしは千里に「待て」を教えそびれていた 1 / 2 / 3 / 4 / 5
- 第九章 : わたしは千里にご褒美をあげる 1 / 2 / 3 / 4
- 第十章 : 未明ヶ丘冬子は温い夕陽に手をひたす 1
- 第十一章 : わたしは千里に甘噛みを許す 1 / 2 / 3 / 4
- 第十二章 : わたしが千里と遊んでいたら、あっという間に日が暮れる 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8
- エピローグ: 未明ヶ丘冬子は、遠い夜明けを待ち望む 1 (完)