04 / め
本を読んでいる辰さんを見ていると、ふと相手がこちらを見た。
……満足そうに笑っちゃってまあ。
「どうしたんだい?」
「見てたのよ」
ふうんと余裕ありげに呟いて、辰さんが本を膝の辺りまで下ろす。
「で?」
「で、って」
「何で見ていたんだい」
「ああ、髪がね、」
「髪?」
「うん、寝癖が取れてないなあと思って」
それだけ言って、私はテレビの画面に意識を戻した。
辰さんは、隣で小さく肩を竦めた。
しんさんとしの
(4:目)
(4:目)