ノートパソコンを前に煮詰まっていると、後ろから幼馴染が覗き込んできた。
「モニター暗くなるからやめて」
数文字バックスペースで消して、また考え込む。
ここで考察を打ち切るのは早すぎるだろうか。
後ろで覗き込むのをやめたらしく、声が隣から降ってきた。
「今、話しかけたら邪魔かい?」
「うん」
隣の人は肩を竦めて、そのまま読書に戻ったようだった。
私はキーを暫く打ち込んでから、また画面を睨んだ。
夕暮れになると鳴き出す蝉の声が、網戸の外からしんみりと響き始めた。
しんさんとしの
(018 :ひぐらし)
(018 :ひぐらし)